濃色と淡色について

シルクスクリーンの特性

シルクスクリーンは色ごとに版を作成いたします。

2色のプリントのアイテムでしたら2版必要です。

また暗い色目のボディ用、明るい色のボディ用とボディの色のトーンによっても使い分けますので両方の色目でアイテムを作成する場合は両方の版を作成する必要があります。

淡色用の版

淡色用の版を白に黒でプリントした場合。

濃色用の版

シルクスクリーンはアナログな印刷方法でインクが穴を抜けることによって印刷されるため二枚の版が必要になります。

濃色淡色とは

濃色淡色はコントラストなものなので同じ色でも対象の色によって濃色か淡色かが決まります。

黒は黒以上に暗い色が無いので完全に濃色です。
白は白以上に明るい色が無いので完全に淡色です。
赤と青でしたら赤が淡色になりますが、赤と黄色なら赤は濃色になります

濃色のアイテムに淡色用の版でプリントしたり、またその逆でプリントしたりするとこのようになります。

淡色用の版で黒に白インクでプリント
濃色用の版で白に黒インクでプリント

絵が明暗反転してしまいました。

これが逆に良かったりするデザインもあるので絶対に淡色には濃色というわけではないですが明暗正しく絵をプリントしたい場合は濃淡の違いを意識していただくと正しくプリントされます。

使い分け方

プリント対象のボディが白の場合だいたいどんな色でプリントしても絵は成立します。
(黄色とかの場合見えにくい可能性もあります)

黒の場合に紺のような黒に近い色目のプリントをするとほとんど見えません。

線の細かい絵などは特に見えにくくなるので要注意です。

白に白インクでプリントや黒に黒インクなどボディの色と同じ色でプリントすると光の加減で見える程度の感じに仕上がります。

作品によって目立たせたくないけどちょっと見えてほしい時などにいいと思います。

またご自分でタイダイなどする場合は白に濃色用の版で白プリントしたアイテムを染めていただくと染め上がりにプリントが浮き出てきたりして楽しめます。

まとめ

  1. 濃淡はコントラストなので対象に色に対してで考える
  2. 明暗反転させたくないときは特に意識する
  3. 明暗反転したほうが良いと思える作品も人によってはあるのでプリント色は自由
  4. 白に白プリントなど同色プリントでも楽しみ方はある

以上シルクスクリーンで印刷する際の色の濃淡に関してでした。

ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました